山口二郎氏はこの書の中で民主主義の復活への期待を込めて、「民主政治とは優れたリーダーがてきぱきと仕事をこなしてくれる仕組みではありません。代表者は我々の弱さをも代表しているものです。社会の側の頑張りで政治を一歩ずつ動かし、私たちがともに抱えている問題を解決するのが民主政治です」と述べています。この辺のくだりはマックスウェーバーの「職業としての政治」を髣髴とさせるものです。また、「みんなの党は官僚をたたき、公務員を減らせば世の中は幸福となるというドグマを撒き散らしています」と述べ、「事実を無視し、虚構のスローガンをふりまくことで支持を得ようとしているポピュリズムの主張です」と喝破しております。事実と冷静な分析を根底に据えて、将来のビジョンを高く掲げ、粘り強い議論を続けて、一歩一歩理想に近づいていくような政治をしなければならない。そのためには政治家が大衆の中に、民衆の中に入り込んで、勇気を持って進むべき道を語り、身をもって行動することが大切と考える。