高松丸亀町へ県議会常任委員会での視察に行って参りました。当地は長さ2.7kmという日本一の規模を誇るアーケード街を有し、400年以上の歴史を持つ商店街です。しかしながら、ご他聞にもれず、郊外型の大型ショッピングセンターが進出して以来様相は急変しました。皮肉にもそのきっかけは本四架橋の開通にありました。必ずや地域活性化に寄与すると思われた橋の開通が、本州資本の大手流通業の進出を招く呼び水となり、やがては商店街から急激に人通りを奪っていきました。そこで、まちづくりへ取り掛かることとなりました。ポイントと考えられることはいくつかあります。第一に商店街に人が住むこと。第二に定期借地権の利用により、所有と利用を分離したこと。第三に、歩いて日常生活が送れる街をつくること。これは、商店街から、診療所、八百屋など生活に必要な機能がどんどん失われ、特に高齢者が住めなくなったことが、商店街を衰退させた大きな原因と捉えたからです。また、この住人が基礎的な商店街のお客になる。特に感心したのは、100戸ほどのマンションに医療施設を入れ、高齢者が安心して暮らせる住まいを商店街の一角に作ったこと。住人にしてみれば、毎日のように往診してもらうことも可能であり、診療所にしてみると、100戸ほどの入院施設をもった病院と同じような機能を持つこととなります。また、往診は診療報酬の点数が高く、その面でもメリットが診療所側にもあり、ウィンウィンの関係が出来上がっています。住みやすい環境が中心商店街にも大事な要素なのです。また、テナントはまちづくり株式会社が探し、成績の悪い商店には撤退してもらう。他にも様々な手法で賑わいを創出しています。説明をして下さった振興組合の古川理事長は本気になることが大事、と話されていました。当たり前のことですが、当事者が変わらなければ物事は進みません。定期借地権を利用することにより、コストを大幅に節約し、かつ、思い切った計画を実施することが出来ました。地主の全員一致という考えられない再開発を見事にやってのけたみなさんのひたぶるな情熱としたたかさに感動しました。もちろん再開発はまだまだ始まったばかりです。成功を祈るとともに、わが町にも活かしてまいりたいと考えています。