よく小泉政治を評してポピュリズム政治の典型のように云われる。確かにあの郵政解散は改革を推進する側と抵抗勢力を絵に描いたように世論に訴えた手法はまさにポピュリストに呼ぶに相応しいものかもしれない。明確な敵を作る。そして自らは既存の勢力と闘う構図を示す。単純と言えば単純である。しかし、2009年の政権交代も政権交代自体が目的化したポピュリズム政治と言えるだろう。国民が政治に一方的な期待を寄せるのではなく、政治家も曖昧な言葉でごまかすのでなく、理想と現実の絶え間ない往復作業を果敢に挑戦することこそが政治家の仕事であると言う高い志を持っていくことが今強く要請されていると考える。それが民主主義の熟度を上げる方法でもあろう。