この本の題名が、日本ではなく日本人であること。戦争を始めた理由は一つではない。様々な要因が折り重なって最悪の結論に行き当たった。もちろんそのことにより、時のリーダーの責任はいささかも縮減されるものではない。結論を出さないリーダー、だれも責任をとらない組織、雰囲気に飲み込まれた政治、組織があって、国家がない政治家たち、このように見ていると、現在の状況とだぶって見えるのは私だけだろうか。なにも日本だけの特有なものではない。この書のなかにもジョンダワーは、アメリカのイラク戦争開戦までの過程も1941年の状況と酷似しているという指摘をしていた。政治の闇は深い。しかし、闇を晴らすのも政治の責任、いや、政治家の責任である。